宅建と聞くと、「専門知識がないと難しそう…」というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
実は、私も不動産の業務経験はゼロ。前職は国語教師だったので、不動産とは全く無縁の世界にいました。
そんな私でも、コツコツと勉強を続けて、4か月間で一発で合格できました!
スクーリングや講座の受講などは一切しておらず、独学での挑戦です。
この記事では、未経験の私がどんな風に勉強を進めていったのか、実際にやってよかったことを中心にお伝えします。
「初めての分野だけど、宅建に挑戦してみたい」という方の背中をそっと押せますように――。どうぞ気軽に読んでみてくださいね。
独学で合格を目指した私の背景と挑戦のきっかけ

私が宅建の勉強を始めたきっかけは、マイホームを購入しようと思ったことでした。
家や土地、マンションの値上がりが気になって、「本当に適正価格で売られているのかな?」「ぼったくられてないかな?」と不安になることがよくありました。実際、私が家探しを始めたコロナ明けの時期は、首都圏を中心に不動産価格が急激に上昇していた頃だったのです。
そんなときに知ったのが、宅建士の資格をもった人が見られる「レインズ」という不動産情報サイト。
レインズには売り出し中の物件だけでなく成約した物件の情報も掲載されています。価格の推移はもちろん、売り出し物件が適正価格かどうかも分かります。
一般向けの物件探しサイトにSUUMOやHOME’Sなどがありますが、すべての物件情報が見られるわけではなく、掲載のない物件は不動産会社に確認しなくてはなりません。自分でレインズを見られるようになれば、いちいち不動産会社に家探しを依頼しなくて済むのも大きな魅力でした。
こうした理由から、「宅建士の資格があればぼったくられないかも」「将来的に投資用物件探しにも生かせて、自分の人生にも大いに活用できる」と感じました。(実際には宅建士を持っているだけでは見られず、不動産会社に所属する必要があります。)
さらに、ライターとしての仕事の幅を広げたいという思いもありました。実際、宅建士などの業務独占資格を持っていると高単価の案件も多いです。
こうして、未経験ながらも「独学で宅建に挑戦してみよう!」と決意しました。
夏からでも間に合う!リアルな勉強時間とスケジュール
私が宅建のテキストを購入して勉強を始めたのは4月です。
ただ、1か月間で10時間くらいしか勉強できず、その後、5月と6月は別の試験があったので全く手をつけていません。
そのため、この期間は「ほぼ勉強していない」に等しいです。
実のところ、本格的に勉強始めたのは7月からです。7月と8月は、平日に2時間集中して学習しました。9月と10月はさらにペースを上げて、3〜4時間勉強しました。
土日はしっかりリフレッシュしたかったので、あまり勉強していません。それでも、試験直前の土日だけは勉強時間を数時間しっかり確保しました。
トータルで見れば、おおよそ200時間ほどの学習時間で、一発合格につなげることができました。
ざっくりとしたスケジュールとしては、7~8月は分野別問題集だけを解いて基礎知識の定着を重視。9月以降は過去問をメインに解き、模試も受けました。この時期は時間配分を意識して本番に備えていきました。
未経験でも合格できた3つのポイント
私が独学で宅建に一発合格できたのは、ただ闇雲に勉強したからではありません。
「どうすれば最短で合格に近づけるか?」――その“勉強のやり方”を早い段階でつかめたのが大きかったと思います。
宅建は難しそうに見えて、実は、工夫次第で短期間で点数を伸ばすことが可能。
未経験の私でも「これなら続けられる!」とワクワクしながら取り組めた方法があります。
ここからは、私が実際に試して効果を感じた 合格への近道となった3つのポイントをご紹介。
「宅建はこんなふうに勉強すればいいんだ!」と、楽しく前に進むきっかけになったら嬉しいです。
1. 分野別問題集をメインに学習!テキストは辞書代わりに
2. 棚田式「紙1枚勉強法」で、毎日やらざるを得ない状況を作る
3.12年分の過去問を2周。間違えた問題は「直しノート」にまとめる
1. 分野別問題集をメインに学習!テキストは辞書代わりに
宅建は範囲が広いので、最初からテキストを全て読み込もうとすると膨大な時間がかかってします。
そこで私が取った方法は、分野別問題集を中心に解き、わからない部分をテキストで確認するスタイル。
「え?!理解できてないのに問題を解いて大丈夫?」と思う方も多いのではないでしょうか。
でも、この方法にして大正解。問題を解くことで出題の傾向をつかめて、自然と何を優先して覚えなければならないのかが分かりました。
分野別問題集にはたいてい詳しい解説が載ってます。そのため、解説を読みこむだけで最初に必要な知識は十分身に着けられます。テキストは「辞書代わり」に引いて内容を確認する程度で問題ありません。
優先して覚える項目がいわば「木の幹」のように頭の中に定着してくると、周辺知識、つまり「葉」の部分は後からどんどん付け足すことができるのです。知識の整理方法としても非常に効率がよかったです。
2. 棚田式「紙1枚勉強法」で、毎日やらざるを得ない状況を作る
勉強の継続には、仕組み作りが欠かせません。そこで実践したのが、棚田式「紙1枚勉強法」。

別名「大量暗記表」と言います。独学でどうやって勉強しようかとネットを漁っているときに、これを活用している人をよく見かけました。かなり評判が良かったので、私も使ってみることにしました。
縦の欄には、分野別問題集をすべて数問ずつに分けて記載します。横の欄には勉強した日づけを書き込んでいきます。
この表の優れている点は、横は0(1日目)、0.5(その日のうちにもう一度)、1(次の日)、2(2日後)、3(3日後)…というように、復習しなければいけない日が自動的に決まっていくこと。
強制的にその日の勉強内容が決まっていくので、今日は何をやろう?といちいち考えたり、計画を立てたりする必要は一切ありません。後回しにすると翌日それを勉強しなければならないので、借金のような形で貯まっていきます。
「今日の分は今日なんとしてでもやらねば」という気持ちにさせてくれるので、私には合っていました。
また、1項目あたりの勉強回数が非常に多くなるため、忘れにくくなるメリットも。
問題数は、数問ずつに分けて記載するのが推奨されています。私は7月14日から始めて、1か月間で問題集を一周したかったので、1日10問ずつというかなりハードなペース配分にしました。(あまりおすすめはしません……。)
こうして日々の勉強が習慣化されることで、宅建の分厚い問題集も着実にこなせました。

3. 12年分の過去問を2周。間違えた問題は「間違えノート」にまとめる
宅建合格を勝ち取るために絶対に切り離せないのは、過去問。
12年分を2周し、その中でつまずいた間違えた問題をすべて「間違えノート」に書き出しました。
そして――独学で一発合格できた最大の決め手は、この「間違えノート」があったからだと言っても過言ではありません!
正直、「これがなかったら合格できなかった」と断言できるほど、私にとっては強力な武器になりました。
分野別問題集を一周した頃に、前年と前々年の過去問を解きました。そのときに、似たような問題を連続で間違えていることに気がつきました。「2年連続で似た問題を間違えているのは悔しい。でも、これだけ出題がかぶっているなら、間違えた問題を完璧にすれば点数がかなり伸びるのではないか」と思いました。
実際に、過去問を解くたびに間違えノートにつまずいた問題の番号と解くために必要な知識をまとめていきましたが、自分にとってあやふやな知識・間違えるパターンはだいたい同じでした。
そうやって回を重ねるごとに、自分の弱点がどんどん可視化されていったのです。
そして、過去問を解き始めてから約2週間が経った9月の中旬には、過去問や模試で安定して合格点以上をキープできるようになっていました。
模試を受ける前はノートを見返せばOK。30分程度で自分の弱点をすべて復習でき、すぐに点数アップにつながりました。本番の試験直前もノートで復習しながら「このノートがあるから私は大丈夫」と大きな安心感につながり、リラックスして試験を受けられました。
一発合格を勝ち取った最大の武器「間違えノート」の中身を大公開!
「間違えノート」の一部を公開します!

左端に問題番号、右側にあやふやだった知識・抜け落ちていた知識を書いています。
特に書いておいてよかったと感じたのが、「×引き渡しから20年」の部分。これは、実際にどうやって出題されたかです。宅建では少しイジワルな出題が多いので、ひっかけパターンまで理解しておくことで、二回目の間違えを防げました。
左端の「H26-3」は、H26の問3でも同じ出題があったということ。意外と過去問からの出題が多いと分かりますし、何より、自分の間違い続けているところが分かって復習に便利です。
最初は過去問1回分を間違えノートに記載するのに2時間くらいかかりました。それでも、回を重ねるごとに間違いが減っていき、ノートにすでに書いてある箇所も多くなるので、1時間で終わるようになりました。
独学で受ける人は○○を忘れないで!失敗しない宅建対策法

独学は自由に進められる一方で、ペース管理や学習の「迷い」が生じやすいのも事実。
私自身も、勉強方法を間違えるとすぐに合格から遠回りしてしまう危険性を感じていました。
ここでは、宅建を独学で受ける人が必ず押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。
1. 模試を活用して「今の実力」を把握する
独学の人はぜひ取り入れたいのが、模試。
自分の弱点、時間配分、理解度の偏り……すべてが一気に可視化されます。
私は本番の1か月前から模試を受けて「どこを重点的に復習すべきか」を明確にしました。
また、模試は自信にもつながります。過去問を解いてたとえ良い点数だったとしても、分野別問題集との重複が多く見たことある問題ばかりだったので、私は全く安心できませんでした。
その点、模試(LECとTACを計2回受験)で合格点を取ることで、自信がつきました。内容も過去問より難しいので、「これよりも難しい問題は出ないだろう」と安心して本番を迎えられました。
(しかし、実際に受験したR7年の試験は、2つの模試よりも難しく感じました……。)
2. 時間を意識して問題を解くクセをつける
本番は50問を2時間で解かなくてはなりません。宅建はスピードが鍵なのです。
私は、過去問や模試を解くときから「1時間以内に解く」習慣をつけました。こうすることで、当日どんなに難しい問題や時間のかかる問題にあたったとしても、「時間に余裕があるから大丈夫」と、大きな安心につながりました。
実際に、模試を受けたときは過去問よりも大幅に時間をとられました。本番はもっと時間がかかるかもしれないと思い、9月末からはさらにペースアップを意識して解くようにしました。
この習慣が見事に大成功!個数問題が異常に多かったR7年の試験でも、解き終わった時点で30分余り、見直す時間に充てられました。
3. あれこれ手を出すのは禁物!教材は少数精鋭で
独学は不安がつきもの。つい教材を増やしたり、関連動画をたくさん見たくなったりしますよね。
しかし、宅建はズバリ「1冊をとことんやり切る人」が強い試験。
どんな教材でも良いです。7割程度取れれば合格できるため、一般的なテキストに載ってないような細かい知識まで詰め込む必要はありません。
私は、分野別問題集・過去問題集・テキストの3つに絞って、繰り返し勉強しました。ほかは一切買っていません。
教材を増やすと理解が散り、結局どれも中途半端になってしまいます。あれこれテキストに手を出して「新しい知識」や「より分かりやすい解説」を求めるのではなく、一冊をとことん使い倒しましょう。
とはいえ、権利関係などどうしても理解しにくい部分がありますよね。私はそういうときだけYouTubeの解説動画を見ました。
個人的には「こざりえ先生」の教え方がとっても分かりやすくておすすめです!
使用した教材と費用を大公開!おすすめのテキストは?

私が使っていた教材とかかった総費用をご紹介します!
✅みんなが欲しかった!宅建士の教科書 3300円
✅棚田式宅建士分野別過去問題集壱 2750円
✅ユーキャンの宅建士過去12年問題集 3146円
✅LEC模試 9月下旬 5500円
✅TAC模試 10月上旬 3800円
総額18496円
テキストは「みんなが欲しかった!宅建士の教科書」と「宅建士合格のトリセツ」とで迷いました。みん欲しのほうがトリセツよりもやや解説が詳しかったので、こちらを選びました。
実際に、過去問やR7年度試験の細かい出題も、トリセツでは普通の黒字であったり、記載がなかったりしましたが、みん欲しでは色字で載っており、よく分析されていると感じました。みん欲しを選んでよかったと思います。
分野別問題集は、棚田式「紙1枚勉強法」を実践しやすいように同じく棚田先生の問題集を選びました。左ページには問題、右ページには答えが書いてあり、大変使いやすかったです。
ただ、どの問題集もほとんどは過去問からの抜粋です。書店などで実際に開いてみて、字の大きさやフォント、カラーのバランスを見ながら自分が使いやすいと感じるものを選ぶのが一番だと思います。
ゼロからでも独学で一発合格できる!宅建勉強法のまとめ
この記事で重要なポイント
✅宅建は独学でも十分一発合格できる
✅分野別問題集をメインに使用、テキストは辞書代わりに
✅棚田式「紙1枚勉強法」で勉強を習慣化
✅「間違えノート」で自分の弱点を可視化
✅模試を活用し、本番の雰囲気を味わっておく
✅1時間以内に解き切る練習をする
宅建はやるべきことをしっかり整えて習慣化できれば、ゼロからでも十分に合格を目指せます。
私自身、「独学は不利かも」と不安だらけのスタートでしたが、正しい勉強法を積み重ねることで、着実に力が伸びていきました。
もし今、受験を迷っている方がいましたら、この記事を読んで少しでも勇気を持ってもらえたら幸いです。まずは一歩踏み出しましょう。
あなたの挑戦が必ず実を結びますように、応援しています。


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