「家計管理」と聞くと、毎日家計簿をつけて、1円単位で管理して、無駄遣いをしない――。そんなイメージを持つ方も多いかもしれません。
でも、正直に言って、それができる人はまれ。できたとしても、たいていの人は長続きしません。
私自身、一応家計簿をつけていたものの、結婚当初から家計管理が完璧だったわけではありません。特に1年目は結婚式と引っ越しで全然お金が貯まらなかったり、何に使ったかわからないお金が毎月あったり……。
そんな中でたどり着いたのが、「きちんと管理する」より「無理なく続く」家計管理。
これが功を奏して毎年貯蓄額が順調に増え、浮いた分を家族旅行やマイホーム資金などに充てることができました!
この記事では、FPの私が実践している30代夫婦の家計管理方法をご紹介。
「家計管理に挑戦してみたい」「今度こそ長続きできるようにしたい」そんな方に少しでもヒントになれば嬉しいです。
この記事のポイント
✅家計管理が長続きするための考え方とコツ
✅FP家庭で実践している家計管理方法
✅共働き夫婦の家計費。分け方のおすすめは?
✅予算の立て方と現金管理のススメ
わが家の家計管理でいちばん大切にしていること

わが家で実践しているのは「ゆるい家計管理」。完璧さよりも「続くこと」。無理なく続ける仕組みが家計を安定させています。
完璧な家計簿より「続く仕組み」
わが家の家計管理で一番大切にしているのは、完璧を目指さないこと。
毎日家計簿をつけて、項目を細かく分けるのではなく、最低限これだけわかればOKという形にしています。
そのため、家計簿をつけるのは毎月1回、1時間だけ。
この時間だけは夫婦で一緒に話すようにしています。
結果的に、家計管理がストレスではなくなり、自然とお金の流れが見えるようになりました。
夫婦関係を壊さないことが最優先
もう一つ大切にしているのは、監視しないこと。
お金の話は少し間違えると、責めたり責められたりする関係になりがちです。夫婦と言えど、金銭感覚が完全に一致することはあり得ません。ときには喧嘩になることもあります。
わが家では、生活費にいくらかかったかは共有しますが、そのほかのお互いの趣味等のお金は基本的には無干渉。
その代わり、「夫婦で1年間に貯めたい額」の目標を立てています。それさえクリアしていれば互いに何にいくら使うかは自由、と考えています。
互いにお金を管理されないので、ストレスなく自由に使えますし、その状況が無駄遣いを減らしているとも感じます。
家計管理は、仲良く暮らすための手段。それ自体が目的にならないことが案外大切ですよ。
【実際の画像あり】30代夫婦、わが家の家計簿のつけ方
ここからは、わが家が実際に行っている家計管理の方法をお伝えします。とても簡単なので、ぜひマネしてみてください。
①月末に1回まとめて記録
わが家の家計簿はとてもシンプル。レシートを1か月分保管しておき、月末に1回だけ、その月に使ったすべての費用を家計簿(スプレッドシート)に入力するだけです。


左から順番に、店名、内容、金額、支払った人を入力します。支払った内容ごとに金額の合計が出るように、予め計算式を作っておきます。
なお、家計簿アプリを利用するともっと楽にできますよ!
②予算より高い項目をチェック
予算よりも高かった項目や使いすぎたものは必ず確認します。
例えば、「今月は外食が多かったね」や「日用品が高かったね」など。
家具を買ったり旅行に行ったりするなど、イベントが発生した月は予算通りいかないことも多いです。ただ、毎月ではないので結構許容にしてしまいます。
例えば、わが家の日用品予算は1万円ですが、2万円近くになる月もあります。ただ、たいていの場合は買いだめで多く買っただけなので、翌月は予算以下に戻ります。こういう場合は特に問題ありません。
月ごとの管理はもちろん大事ですが、1年間で考えたときにに大幅に支出が増えなければよし、と考えています。
③予算が見合わなければ修正を加える
もし、毎月のように予算を超えている項目があれば、修正を加えます。
例えば、わが家の食費予算は外食含めて4.5万円。しかし、今年に入ってから物価高の影響で超えることが多くなりました。そのため、最近では1万円追加して5.5万円にしています。
共働き夫婦の家計費はどう負担する?FP家庭の分け方を紹介!

ここからは、共働き夫婦では家計費をどのように分担しているかについて、わが家のケースをもとに紹介します。
あなたはどうしてる?共働き夫婦の給料の分け方
家計費を夫婦でどう分けるかは、意外と悩みますよね。これが正解という決まりはないので、家庭ごとに考え方が分かれやすいポイントです。
一般的に、次のような方法があります。
・どちらかが全額支払い、もう片方は貯蓄に回す
・夫婦で折半する
・給料に応じて負担額を決める
・食費や日用品は妻、住宅費などの固定費は夫、というように項目で分ける
・夫婦共有の財布(通帳)を作り、そこからすべての家計費を支払う
いずれにしても、大切なのは、夫婦で一度きちんと話し合って互いに抵抗の少ない方法を選ぶこと。
お金はなかなか腹を割って話しにくいもの。つい先延ばしにしてしまいがちですが、そのままにしておくと、小さな違和感が積み重なって後から大きな問題につながることも少なくありません。
できるだけ早い段階で話し合いの機会をもつことをおすすめします。
わが家も一緒に暮らし始めたときに、かなり時間をかけて話し合いました。お互いが納得するまで1週間くらいは毎日話したと思います。
もちろん、衝突もありましたし、未だに議論することもあります。ただ、その度に感じるのは、お金の話を通して、お互いの価値観や何を大切にしているのかが見えてくるということ。
お金は人生観や暮らし方と深くつながっています。だからこそ、話すこと自体に大きな意味があると日々実感しています!
FP家庭はこう分ける!無理なく続けられる方法を紹介
結論から言うと、わが家では夫婦それぞれの収入に応じて家計費を案分して支払っています。
例えば、月収が夫30万円、妻20万円なら、家計費の負担割合を夫60%、妻40%にします。
この方法の最大のメリットは、「どちらかが損をしている」という不公平感を減らせること。
実は最初、夫からは「夫婦共有財布にしよう」と提案されました。でも、私はそれを却下。(笑)
というのも、毎月お金を下ろすのが面倒、かつ、自分のお金を夫名義の通帳に入れることに抵抗があったからです。私名義の通帳を家計用にするという選択肢もありましたが、当時は「自分のお金は自分のもの」という意識がまだ強かったんですよね……。
この方法を続けてきて良かったと感じるのは、収入の変化にも柔軟に対応できる点。特に、育休・時短勤務など、ライフステージの変化が多い共働き世帯には長く続けやすい方法なので大変おすすめです!
私は転職した際に収入が大きく変わりましたが、負担割合を見直すだけでOKでした。
こういうときに負担するものを項目別に決めていたり、妻は○○万円、夫は○○万円と固定していたりすると、なかなか「少し苦しいからあなたが多く出して」と言いにくいですよね。
ちなみに、わが家では、年に一回、負担割合を見直しています。
予算の立て方|最初に決めるのは食費と外食費

家計管理を始めるにあたって私が最初に予算を決めたのが、食費と外食費。
この2つには、
・毎月必ず発生する
・金額の振れ幅が大きい
・生活の満足度に直結しやすい
という特徴があり、家計全体への影響がとても大きいからです。
また、どの予算でも言えることですが、理想の金額ではなく、これくらいなら無理なく続けられる現実的なラインを設定しました。
切り詰めすぎるとストレスがたまり、結局上手くいきません。特に、家計管理をし始めて最初のうちは少し余白を持たせた金額にすることが大切ですよ。
食費・外食費は現金管理|「使い過ぎ防止」を最優先
食費と外食費は、月初めにまとめて現金を下ろしています。
理由はシンプルで、残りが目に見えるから。
財布の中身を見るだけで、今月はあとどれくらい使えるかが分かり、自然と節約を意識した買い物になります。外食に行きたくても現金が少ないときは行けないので、自然と外食の回数も減りました。
ちなみに、うちの近くのスーパーはどこも現金払いのみなので現金管理にしましたが、カード払い派の人は、残額がすぐわかるデビットカードやプリペイドカードを使用するのもおすすめです。
この場合は、月初めに予算分をチャージしておきましょう。
家計管理で一番大切なこと|FPは目標設定を重視

家計管理で一番大切なことは、いくら節約するかではなく、何のためにお金を管理するのかという目標設定。
目標がないまま始めると、日々の出費に一喜一憂して疲れてしまい、続かなくなることも少なくありません。
わが家では年初に「1年間でどれくらい貯めたいか」を決めています。家庭全体の目標額を設定したうえで、夫・妻それぞれ個別の目標を持っています。
家族として将来に向けた貯蓄目標があると、「今月は少し使いすぎたから調整しよう」「これは目標に近づく使い方かな?」と迷った時の判断軸がはっきりするので、自然と貯まっていきます。もし、多少使いすぎた日があっても、目標を超えていればOKなので、日々悩むことも少なくなりました。
そして何より、実際にお金が貯まってくると、「このお金で旅行に行こう」「前から買いたかった新しい家具を買おう」と喜びも大きいです!
家計管理は我慢大会ではありません。理想の暮らしに近づくための道しるべです。目の前の数字より先に、目標を決めること。それが、長く続く家計管理のいちばんのコツなのです。
まとめ|わが家の家計管理は「頑張らない」が基本
わが家の家計管理は、特別なことはしていません。やっているのはこの3つだけ。
・月に1回1時間家計簿をつける
・食費と外食費は現金管理で使い過ぎ防止
・1年間に貯めたい額を目標として共有
これだけでも、家計の流れは十分に把握できますし、今、何のためにお金を管理しているのかがぶれにくくなります。
家計管理に正解はありません。大切なのは、無理をしないこと。続いているやり方はきっとその家庭に合っています。
この記事を読んで、「これなら自分たちにもできそう」と思ってもらえたら幸いです。


コメント